我が国の景気は、持ち直してきているものの、依然として厳しい状況にあり、雇用情勢の一層の悪化やデフレの影響など、景気を下押しするリスクも存在する状況にあります。こうした状況の下では、受注量が十分には回復していないことに加え、仕事を受注できた場合でも、発注時における買いたたき、契約後の下請代金の減額や支払遅延、割引困難な手形の交付等により、下請事業者に不当なしわ寄せが生じることが懸念されます。
こうした厳しい経済情勢をかんがみ、政府は昨年12月に緊急経済対策を取りまとめ、中小企業の資金繰り対策などの実行性ある政策に重点的に取り組むとともに、下請代金支払遅延等防止法等の関係法令の厳格な運用と違反行為への厳正な対処も行っておりますが、一方で、全国48か所に設置した「下請かけこみ寺」における相談件数が昨年度の実績を既に上回るなど、各種相談窓口において多くの相談が寄せられております。
弱い立場におかれている下請事業者が自ら親事業者に対し改善を申し入れることは困難な場合が多いこと、下請中小企業振興法第3条に基づく振興基準(別紙参照)の遵守の重要性が一層高まっていることから、政府より親事業者に対して、幅広く遵守を周知するよう要請がありましたので、お知らせいたします。
記
厳しい経済情勢等において、以下の事項を遵守することが特に重要であり、これらを始めとする振興基準の遵守につき、貴団体の理事会その他の会議の場で周知する、会報やホ一ムページ等に掲載するなど、貴団体傘下の親事業者に対して周知徹底していただきますようお願いいたします。
また、貴団体傘下の親事業者に対して、下請取引適正化に関する講習会(※1)の受講を要請していただくとともに、調達担当者のみならず、役員等責任者が率先して社員教育などを通じて振興基準の周知に努めるよう要請していただきますようお願いいたします。
景気の厳しい影響が下請事業者に偏ることのないよう、下請事業者に対する発注を継続する、可能な限り前倒しで発注するなど、発注において親事業者が下請事業者に配盧する事例があります。
こうした配盧が幅広い業種で行われていくよう、貴団体傘下の親事業者に対しで親事業者と下請事業者の望ましい企業間取引事例(※2)を周知していただきますようお願いいたします。
また、中小企業の新たな取引先の開拓を支援するため、インターネットを利用した取引あっせんシステム(ビジネス・マッチング・ステーション(BMS))(※3)を財団法人全国中小企業取引振興協会が運営しでおります。
BMSは、取引あっせんの外、ビジネスパートナーの検索や、官公需情報の収集等も可能なシステムとなっていることから、是非、貴団体所属の事業者に対して、本システムヘの登録を呼びかけていただきますようお願いいたします。
上記に関する内容については、次のホームページに掲載されています。
※1 下請取引適正化に関する講習会
http://www.zenkyo.or.jp/seminar/course.htm
※2 「下請適正取引等の推進のためのガイドライン」ベズトプラクティス集(三訂版)
http://www.meti.go.jp/press/20091102001/20091102001-2.pdf
※3 ビジネス・マッチング.・ステーション(BMS)
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/BizMatchStation.htm